フガジ・グルナッシュ 2014 オコタ・バレル フガジヴィンヤードは南オーストラリア州マクラーレンヴェールのサブリージョンであるブルーウィットスプリングスにある畑で、平均樹齢65年の古いグルナッシュが株で植わっています。
フガジは「F**ked up,Got Ambushed,Zipped In」の略で、ベトナム戦争に参戦した兵士のスラングから生まれた言葉と言われています。
要は、「どうしようもなく滅茶苦茶で、待ち伏せされて、袋のネズミみたいに追い詰められた」という意味で、戦争における極限状態を意味しています。
フランス語のFougasse(地雷)や英語のFugacious(はかない)にもライムしている現代単語です。
音楽ファンにとってはハードコアバンドの金字塔イアン マッケイ率いる「フガジ」のほうがしっくりくるかもしれません。
タラスとアンバーがマクラーレンヴェールを行脚しているときに偶然見つけたフガジ。
この畑に名づけた人や時は明らかになってはいませんが、車の中でフガジの音楽をかけながらドライブしていた二人にとって、これは運命の出会いだと言います。
パンクな響きのくせに中身はいたってまともな作りです。
手摘み収穫した果実を7日間コールドソーク、全房醗酵した後に80日以上スキンコンタクトをしています。
グルメトラヴェラーのマイクビニー曰く「美味すぎるグルナッシュの代表格」だそうです。
タラス・オコタはアデレード大学で醸造学を修めた後、数々の有名ワイナリーでワインメーカーを歴任してきた秀才でした。
南オーストラリアではTwoHandsやMurrayStreetVineyards、Bonnacorsi、Arcadian、Schrader、OutPost、HitchingPost'sといったワインをスターダムに伸し上げた先に選んだ道が現在のオコタ・バレルです。
それは妻アンバーと共に古びたワーゲンワゴンに乗りながらカリフォルニアからニューメキシコに掛けてサーフィンツアーをしながら思いついたアイディアで、生まれ育った南オーストラリアでクラフトワインを造るプロジェクトでした。
アデレードヒルズの中でも最も涼しいレンズウッドに居を構え、オコタが始めたワイン造りはいたってシンプル。
野生酵母醗酵で無清澄・無濾過。
バスケットプレスで古めかしく作る昔ながらのスタイルです。
醸造過程では一切のSO2を拒絶しています。
とはいえパンクミュージックとサーフィンがライフスタイルの中心にあるタラスが造るワインですから当然造りはファンキー。
特に南フランスで出会った沢山のワインメーカーたちや同じ集落で暮らすルーシー・マルゴーやヤウマ達から大きな影響を受けて、そのワインスタイルは毎年どんどん変貌を遂げています。
タイプ 赤ワイン ボディ フルボディ 原産国 オーストラリア 味目安 辛口:★
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原産地 内容量 750ml アルコール度数 15度未満 生産者 オコタ・バレル ぶどう品種 グルナッシュ